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寒天ダイエット
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寒天、コンニャク、切り干し大根などの食物繊維を多く含む食品は、その歯ごたえや量の割に含むエネルギーが少ないため、以前よりダイエット中に食べることがすすめられる食材の一つでした。
寒天はカロリーも低く、食物繊維にも富んでいるのでダイエット中もオススメ!
その中で特に2005年初頭にいくつかのテレビ番組で特集され、ダイエット食材としてクローズアップされたのが寒天です。
寒天の原料
テングサと呼ばれる赤っぽい海藻またはオゴノリと呼ばれる茶褐色の海藻が原料。精製、乾燥することによりその7割以上が食物繊維でできた角寒天、糸寒天等になります。
ダイエット法
毎食直前または最低でも夕食直前に、乾燥寒天を4~6g程度含む寒天または寒天入り食品を食べます。寒天に含まれる食物繊維の働きにより、血糖値の上昇がゆるやかになったり、コレステロールの吸収がゆるやかになったりして、ダイエットへのサポートが期待できます。
注意点
■寒天を食べること以上に、寒天以外に何を食べるかが重要
夏場はトコロテンもいいですね。
そもそも寒天ダイエットが報道されるようになったきっかけは、横浜市立大学の研究グループが糖尿病患者を対象に夕食前に寒天を食べるグループと食べないグループに分けて3ヶ月の実験を行なったところ、寒天を食べたグループの体脂肪率などの減りが良かったという結果に由来しています。
しかし、ここで重要なのは、実験に参加した人たちは、日々の食生活もきちんと食事制限(1日1600キロカロリー)されており、寒天以外の食べ物に関しても、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル等の不足が起きないように、きちんとコントロールされていた点です。
いくら寒天に血糖値の上昇を穏やかにする効果や、コレステロールの吸収を穏やかにする効果があると言っても、バランスの悪い食生活や食べすぎたものを帳消しにできるほどの効果はありませんので「ただ単に食べればやせる」という感覚で寒天ダイエットを始めると期待通りの効果を得られないことでしょう。
あくまでも「全体としてダイエット向きの食生活をした上でさらに寒天を用いると、よりスムーズにダイエットが進む」という認識を持つことが大切です。
■たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル不足に注意
寒天はエネルギーになりにくい食物繊維が主成分であるためにダイエット向きの食材であるわけですが、逆の見方をすれば、この寒天には食物繊維以外の栄養素がほとんど含まれていません。そこで寒天やところてんなどを主食のような扱いでダイエットを行なうと、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの他の必須栄養素の不足が起ることが考えられます。極端に寒天ばかりを食べる食生活は避けましょう。
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