|
|
|
|
|
プチ断食ダイエット
|
そもそもダイエッターの敵、余計な体脂肪はなんのためにあるのか?それは基本的にはエネルギーの備蓄のためです。しかし、人間は体脂肪以外にも肝臓や筋肉にグリコーゲンとしてエネルギーを貯蔵しており、栄養が不足してもこちらの方を優先的に使います。ですから、余計な体脂肪を減らすためには、一旦そのようなグリコーゲン等の備蓄エネルギーを使い切ることが前提となります。そこで、肝臓に蓄えた栄養も、筋肉中の栄養も、血液中の栄養もすべて使い切って、最後に残った体脂肪を燃焼させるために最も効率が良いのが断食(絶食)なのです。
また、多くの宗教で断食を行うように、断食は精神修養にも大きな効果を発揮します。最近では、断食をすると、免疫機能が強化されたり、脳の栄養が糖から脂肪由来のケトン体になるために、ストレスに強くなったり、ある種のリラックス感を得ることが科学的な研究でも報告されています。
また、断食をすすめる医師の多くは、現代人は毎日毎日必要もないのに三度(場合によってはそれ以上)の食事をすることによって、かえって健康を損ねているとも言います。
ただし、長期の断食をすると、体脂肪ではエネルギーの供給が間に合わなくなり、体内のたんぱく質、すなわち筋肉がエネルギーとして使われてしまう(筋肉が減ってしまう)ので、2日以上の本断食は容易に行ってはならないことを予めお知らせしておきます。
そこで、健康のために、そしてダイエットの為に、ムリなく、しかも効果的にダイエットができる方法として今回ご紹介するのが、準備、断食、復帰の三段階を3日間で行うプチ断食です。例えば、土日が休みの社会人の方などは、金曜日に準備に入り、土曜日に断食、そして日曜日に復帰というパターンで行えば、毎週実行することも可能です。
【予備断食】(金曜日)
1リットルの唾液、3リットルの胃液、2リットル膵液、2リットルの腸液、0.5リットルの胆汁、30種類の酵素。私たちが何気なく食べている食事を消化するには、1日でもこれくらいの量の消化液、消化酵素を使っています。ですから、たった1日とはいっても、急にお腹の中を空にしては、これら消化液の影響でまれに胃を傷つけたり、ムカツキを覚えたりすることがあります。スムーズに本断食を実行するための準備として、以下のことを実行して下さい。
○昼食は腹八分まで
○夕食は普段の半分の量で、寝る3時間以上前にすませる。
○普段より水分を多めに摂る(これは寝る前でもかまいません)
○お酒は飲まない
【本断食】(土曜日)
よいよ本断食の始まりです。血糖値や血圧が一時的に下がることがありますので、激しい運動はさけて、散歩や読書をして過ごしましょう。もちろん水以外は何も口にしてはイケマセン。また、水は意識して多めに飲むように。普段は何気なく摂っている食品由来の水分がないために、脱水しやすいからです。きちんと前日に予備断食をした方は、昼過ぎには体の中で普段使わなかったシステム(脂肪燃焼のシステム)が動き始めたことがなんとなく分かると思います。確かに夕方にはお腹が空きますが、明日の朝のすがすがしい目覚めと、感動的に美味しい朝食(おかゆ)に夢を馳せて頑張ってみましょう!
【復帰】(日曜日)
実は、断食において最も重要な時期はこの復帰の期間です。例え1日の断食といっても、前日の晩からこの日の朝まで30時間以上内臓は休止しています。健康上のリスクを避けるためにも、ダイエットの効果を高めるためにも、はやる気持ちを抑え、朝食は一杯のお粥をできるだけゆっくり、よく噛んで食べてください。できれば、朝食前に軽く散歩をするくらいの余裕を持ちたいものです。断食によって味覚、嗅覚、視覚等が研ぎ澄まされて いますので、一粒の梅干で食べる一杯のお粥に、信じられないほどの感動を覚えるに違いありません!また、お粥を作るのが面倒であればコンビニのレトルト粥でも代用できます。なお、昼食、夕食は普段の半分くらいに抑えてください。ここでガツガツ食べてしまうと、せっかく行った断食が水の泡になってしまいますので、くれぐれも暴食しないように!
以上のことをまとめると下図のようになります。
食べるとはどう言う事か?やせるとはどう言う事か?健康とは?自分は何のためにやせたいのか?2002年初頭にあたり、ちょっと修行僧気分も味わえるこのプチ断食を通して、あなたのダイエット道に新たな光を射しこんでみてはいかがでしょうか?
|
|
|
|